家を買うことは、多くの人にとって人生で一番高い買い物になると思います。
購入を目前にして「本当にこの家で大丈夫だろうか?」と不安になる人も多いはずです。
だからこそ、契約を結ぶ前に専門家の目でしっかりとチェックしてもらうことが、後悔しない家購入のためのカギとなります。
ここでは、家の購入前に行うべき、専門家によるチェックについてまとめていきたいと思います。
契約前にプロにチェックしてもらうことは可能?
結論としては、契約前であっても、プロにチェックをしてもらうことは可能です!
むしろ契約前にこそ、プロにしっかり家を見てったほうが良いかもしれません。
プロに確認してもらうことで、素人には見えないところにある問題を発見することができ、安心して家の購入へと進むことができるようになります。
実際、我が家の場合も契約前に知り合いの業者に確認をしてもらいました。
なぜプロによるチェックが必要なの?
そもそも、なぜプロに現地調査をしてもらう必要があるのでしょうか? プロのチェックをしてもらうメリットを4つあげていきたいと思います。
1. 隠れた欠陥を発見できる
新築の家を見る時、どうしてもキレイな壁紙や広いリビングに目が行きがちですが、問題は目に見えないところにあるかもしれません。
床下を見てみると、水漏れやシロアリの被害があるかもしれません。
中古物件の場合、家の傾きや、構造的な不具合がある可能性も否定できません。
専門家はそんな見落としやすい箇所まで徹底的にチェックしてくれます。
事前に確認ができていれば、購入後に高い修理費を払うことを避ける事や、状況によっては購入しない方がいいという決断を下す決め手となるかもしれません。
2. 値段交渉のチャンス
現地調査で何か問題が見つかれば、「修理するのにいくらかかる」という具体的な金額教えてもらいましょう。
この金額を基に、値段の交渉を行うことも可能となります。
交渉の結果、家の値段を下げてもらったり、売主が修理をしてくれたりすることもあり得ます。
過度な値引き交渉は印象が悪くなるかもしれませんが、プロの意見を参考に交渉することで、納得する契約を結ぶことができる可能性が広がります!
3. 購入後の予算もしっかり計画
家は購入してからも、定期的にメンテナンスや修繕が必要です。
中古物件であれば、購入後のリフォーム費用の相談や、定期的なメンテナンス費用なども教えてくれます。
すぐに修理が必要な問題を見つけておくことで、後々の大きな出費を防ぐことにもつながります。
予期せぬ出費に慌てることなく、賢くお金を管理できるようになります。
4、安心して購入することができる
最終的に購入の決断をするのは本人ですが、家全体がプロの目でチェックしてもらうことで、安全に関する不安感を減らすことができます。
夢のマイホーム購入なので、大前提として、家族が安全にそして心地よく住むことができるということが絶対条件のはずです。
プロの目で有っても絶対ではありませんが、家の状態をしっかり把握することで、購入時の心配が確実に減ります。
また、何か大きな問題が発覚したとしても、調査報告書をもらっていれば、それを証拠として前の持ち主や施工会社に責任を追及することが可能です。
チェックするときのポイント
いい業者を選ぶ:チェックをしてもらう業者は、経験や資格がある人に頼みましょう。
最近は、リフォーム会社をネットで検索して問い合わせを行うのもありです。
我が家は知り合いに頼みましたが、知り合いだからと言って、絶対に良いとは限りません。
チェック項目を決めておこう
何をチェックしてもらうか、あらかじめ決めておきましょう。
例えば、「家の下の様子を見てほしい」「雨漏りをチェックしてほしい」「耐震について確認してしい」「リフォームの案を考えてほしい」など・・・自分たちの条件をしっかりと確認しておきましょう。
売り手にしっかり伝える
家をチェックすることを売り手に伝え必ず許可を得ましょう。
契約前に、業者が勝手に見に行くことがないように注意が必要です。
契約前に専門家の立ち合いを嫌がる売主の場合もいるようです。そういった時も、こちらの要望を伝え誠実に対応をすることが大切です。
報告書はしっかりと
調査をしてもらったら、書面で報告をもらうのがベストです。
この報告書が後々、欠陥が見つかった時の証拠となる可能性もあります。
必ず報告書はもらうようにしましょう。
専門家にお願いする際に注意すること
プロであっても調査に完璧はありません。
どんな物件でもいくつかのリスクは残ります。
その中で、自分たちが決断を下すための材料にできればいいなと思います。
また、調査費用が掛かる場合もあります。(無料とうたわれていても、あとで調査費用を請求されるトラブルも多いようです)
必要な費用として、調査費などの予算も考慮に入れておく必要があります。
我が家が調査をお願いしたときの話。
我が家も、購入契約の前に、知り合いの業者にお願いして、一緒に現地調査をおこないました。
1件目は、結局購入せず
最初に気に入った物件で現地調査をした物件は、最終的には購入しないという決断をしました。
その物件は、日当たりが悪かった影響で床下の湿気がひどく、土台や柱の腐食が進んでいたことがわかりました。
また外壁の下地も腐っていて、はがれ落ちそうでした。
そういった状況を確認してもらい、直すのにいくら掛かるのかといったアドバイスももらい、最終的にはリフォームやリノベーションをするには適さないと判断をしました。
2件目はしっかり耐震補強
次に見た物件は、床の傾きがありましたが、構造的にはしっかりとしているというアドバイスをもらえました。
購入後には耐震補強工事も行ったので、現地調査費は掛かりませんでしたが、耐震診断費用として、約9万円の費用が掛かりました。
その分、しっかりとした調査結果ももらえたので、安心して購入することができました。
最後に
家を買うときには、将来のことを考えて、プロによるチェックをしてもらうのがおすすめです。
ちょっとした手間と時間をかけることで、大きな安心を得ることができるようになります。
プロによる家のチェックは契約前に実施し、不安を取り除いて、素敵な新生活を始る第一歩としてください。
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