内見時のチェック項目は?家の契約前に、専門家によるチェックやホームインスペクションは必要か?

家を買う前の「内見」、なんとなく部屋の広さや日当たりだけを見て終わっていませんか?

実は、内見時にどこを見るかで、その家が「当たり物件」か「後悔物件」かは大きく変わります。

そして見落としがちなポイントほど、購入後に高額な修繕費となって返ってくることも少なくありません。

とはいえ、建築やリフォームの知識がない状態で、建物の状態をすべてを見抜くのは正直むずかしいです。

だからこそ大切なのは、

  • 内見時に自分たちで確認すべきポイントを押さえること
  • そのうえで、契約前に専門家の目でチェックしてもらうこと

この2段階で家を見ることです。

この記事では、内見時に必ずチェックしたい具体的なポイントと、契約前に専門家へ調査を依頼する重要性について、実体験を交えながら詳しく解説していきます。

「この家で本当に大丈夫?」という不安を、納得と安心に変えるための判断材料として、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事を書いているのは、DIYリフォームをしながら「好きな時に、好きな場所で、好きなことをしながら生活をする」という目標に向かって日々DIYをしている「トリノベ」管理人の【トリさん】です!よろしくお願いします。

目次

内見時のチェック項目

物件を検索してから内見を行う段階で、自分たちでも必ず確認しておきたいポイントがあります。

建築やリフォームの知識がない方も、次の項目に沿ってチェックすることで、本当に購入しても良い物件かどうか判断する第一歩となります。

また、ここでの気づきが「プロに何を重点的に見てもらうか」を決めるヒントにもなります。

① 建物の外回りチェック

  • 外壁のひび割れ・剥がれ 髪の毛ほどの細いひび(ヘアクラック)は経年劣化の範囲ですが、指が入るような割れは要注意です。
  • 屋根の状態 瓦のズレ・割れ、金属屋根のサビ、スレートの欠けなどを目視で確認しましょう。
  • 基礎部分のひび割れ 横方向や大きなクラックは構造に影響する可能性があります。
  • 雨どいの破損・外れ 修理費は小さく見えても、放置すると外壁劣化の原因になります。

② 室内チェック(全体)

  • 床の傾き・沈み 歩いたときに違和感がないか、ビー玉を転がしてみるのも有効です。
  • ドア・窓の開閉 スムーズに開閉できない場合、建物の歪みが出ている可能性があります。
  • 壁・天井のシミ 雨漏りや配管トラブルのサインかもしれません。
  • カビ臭・湿気 特に北側の部屋、収納、押し入れは重点的に確認しましょう。

③ 水回りチェック

  • キッチン・洗面・浴室・トイレの水圧 実際に水を出して確認するのがベストです。
  • 排水の流れ・異臭 流れが悪い、下水臭がする場合は配管トラブルの可能性があります。
  • 床や壁のブヨブヨ感 水漏れによる腐食が進んでいるケースもあります。

④ 床下・天井裏(可能な範囲で)

  • 床下点検口があるか 点検口があれば、湿気・カビ・水漏れ跡を確認しましょう。
  • シロアリ被害の痕跡 木部の欠損、土の筋(蟻道)がないかチェック。

※ここは無理をせず、気になる場合は必ず専門家に依頼してください。

⑤ 立地・周辺環境チェック

  • 日当たり・風通し 時間帯を変えて確認できると理想です。
  • 騒音・臭い 近隣道路、工場、飲食店などの影響も要確認。
  • ハザードマップ 洪水・土砂災害・液状化のリスクを事前に調べておきましょう。

⑥ 設備・インフラ確認

  • 給湯器・エアコンの年式 古い場合は交換前提で予算を考える必要があります。
  • 電気容量(アンペア数) 古い物件では生活に支障が出ることもあります。
  • 浄化槽・下水の種類 メンテナンス費用に影響します。

契約前にプロにチェックしてもらうことは可能?


結論としては、契約前であっても、プロにチェックをしてもらうことは可能です!

むしろ契約前にこそ、プロにしっかり家を見てったほうが良いです。

プロに確認してもらうことで、素人には見えないところにある問題を発見することができ、安心して家の購入へと進むことができるようになります。

必要があればホームインスペクション(住宅診断)を依頼するのもありです。

実際、我が家の場合も契約前に知り合いの業者に、契約前に物件を確認をしてもらいました。

ホームインスペクション(住宅診断)という選択肢

契約前に専門家へ依頼する方法として、ホームインスペクション(住宅診断)を利用するのも一つの選択肢です。

ホームインスペクションとは、建築士などの第三者専門家が

  • 建物の構造
  • 劣化状況
  • 雨漏り・傾き・設備不具合の有無

などを中立的な立場で診断するサービスです。

特に中古住宅では、見た目がきれいでも、床下の腐食や基礎のクラック(ひび割れ)、施工不良や経年劣化といった問題が隠れているケースも少なくありません。

費用相場はおおよそ5万〜10万円前後が一般的ですが、客観的なプロの目線で判断をしてくれるため、高額な失敗を防ぐための保険として十分に価値があります。

なぜプロによるチェックが必要なのか?

そもそも、なぜプロに現地調査をしてもらう必要があるのでしょうか? プロのチェックをしてもらうメリットを4つあげていきたいと思います。

メリット
  • 隠れた欠陥を発見できる
  • 値段交渉のチャンス
  • 購入後の予算もしっかり計画
  • 安心して購入することができる

隠れた欠陥を発見できる

新築の家を見る時、どうしてもキレイな壁紙や広いリビングに目が行きがちですが、問題は目に見えないところにあるかもしれません。

床下を見てみると、水漏れやシロアリの被害があるかもしれませんし、中古物件の場合、家の傾きや、構造的な不具合がある可能性も否定できません。

専門家はそんな見落としやすい箇所まで徹底的にチェックしてくれます。

事前に確認ができていれば、購入後に高い修理費を払うことを避ける事や、状況によっては購入しない方がいいという決断を下す決め手となります。

値段交渉のチャンス

現地調査で何か問題が見つかれば、「修理するのにいくらかかる」という具体的な金額教えてもらいましょう。

この金額を基に、値段の交渉を行うことも可能となります。

交渉の結果、家の値段を下げてもらったり、売主が修理をしてくれたりすることもあり得ます。

過度な値引き交渉は印象が悪くなるかもしれませんが、プロの意見を参考に交渉することで、納得する契約を結ぶことができる可能性が広がります!

購入後の予算もしっかり計画

家は購入してからも、定期的にメンテナンスや修繕が必要です。

中古物件であれば、購入後のリフォーム費用の相談や、定期的なメンテナンス費用なども教えてくれます。

すぐに修理が必要な問題を見つけておくことで、後々の大きな出費を防ぐことにもつながります。

安心して購入することができる

最終的に購入の決断をするのは本人ですが、家全体がプロの目でチェックしてもらうことで、安全に関する不安感を減らすことができます。

夢のマイホーム購入なので、大前提として、家族が安全にそして心地よく住むことができるということが絶対条件のはずです。

絶対ではありませんが、プロの目線で家の状態をしっかり把握することで、購入時の心配が確実に減ります。

また、何か大きな問題が発覚したとしても、調査報告書をもらっていれば、それを証拠として前の持ち主や施工会社に責任を追及することが可能です。

チェックするときのポイント

どんな業者にチェックを依頼するか?

物件のチェックをしてもらう際、依頼する業者選びはとても重要です。必ず経験や資格がある人に頼みましょう。

最近は、リフォーム会社をネットで検索して問い合わせを行うのもありです。我が家は知り合いに頼みましたが、知り合いだからと言って、絶対に良いとは限りません。

リフォームをする前提であれば、リフォーム業者に依頼しても良いですし、まだ業者が決まっていないのであれば、ホームインスペクション(住宅診断)を実施している業者に依頼するのも良いです。

チェック項目を決めておこう

何をチェックしてもらうか、あらかじめ決めておきましょう。

例えば、「家の下の様子を見てほしい」「雨漏りをチェックしてほしい」「耐震について確認してしい」「リフォームの案を考えてほしい」など・・・自分たちの条件をしっかりと確認しておきましょう。

売り手にしっかり伝える

家をチェックすることを売り手に伝え必ず許可を得ましょう。

契約前に、業者が勝手に見に行くことがないように注意が必要です。

契約前に専門家の立ち合いを嫌がる売主の場合もいるようです。そういった時も、こちらの要望を伝え誠実に対応をすることが大切です。

報告書はしっかりもらう

調査をしてもらったら、書面で報告をもらうのがベストです。

この報告書が後々、欠陥が見つかった時の証拠となる可能性もあります。

必ず報告書はもらうようにしましょう。

専門家にお願いする際に注意すること

プロであっても調査に完璧はありません。どんな物件でもいくつかのリスクは残ります。

その中で、自分たちが決断を下すための材料にできればいいなと思います。

また、調査費用が掛かる場合もあります。(無料とうたわれていても、あとで調査費用を請求されるトラブルも多いようです)

必要な費用として、調査費などの予算も考慮に入れておく必要があります。

我が家が調査をお願いしたときの話

我が家も、購入契約前に知り合いの業者にお願いして、一緒に現地調査をおこないました。

1件目は、結局購入せず

最初に気に入った物件で現地調査をした物件は、最終的には購入しないという決断をしました。

その物件は、日当たりが悪かった影響で床下の湿気がひどく、土台や柱の腐食が進んでいたことがわかりました。

また外壁の下地も腐っていて、はがれ落ちそうでした。

そういった状況を確認してもらい、直すのにいくら掛かるのかといったアドバイスももらいました。

立地と金額的にはとても条件の良い物件だったのですが、最終的にはリフォームやリノベーションをするには適さないと判断し、購入を見送りました。

2件目はしっかり耐震補強

次に見た物件は、床の傾きがありましたが、構造的にはしっかりとしているというアドバイスをもらえました。

購入後には耐震補強工事も行ったので、現地調査費は掛かりませんでしたが、耐震診断費用として、約9万円の費用が掛かりました。

その分、しっかりとした調査結果ももらえたので、安心して購入することができました。

耐震診断についてはこちら↓↓↓の記事をご覧ください。

最後に

家を買うときには、将来のことを考えて、プロによるチェックをしてもらうのがおすすめです。

ちょっとした手間と時間をかけることで、大きな安心を得ることができるようになります。

プロによる家のチェックは契約前に実施し、不安を取り除いて、素敵な新生活を始る第一歩としてください。

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この記事を書いた人

セルフリノベーションで自宅を改装しながら、「好きな時に、好きな場所で、好きなことをしながら生活をする」という目標に向かって活動をしている「トリノベ」管理人の【トリさん】です!

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