DIY好き夫婦によるセルフリノベーションブログ!!
セルフリノベーションをするにあたって、起きた出来事を記録しています!
今回は耐震改修工事の流れについてまとめていきたいと思います!
耐震等級
日本は地震か多い国のため、大地震がきても倒壊しないような建物の強さを耐震等級という言葉で表現しています。
現行の建築基準法では、耐震等級1は震度6〜7クラスの地震(阪神淡路大震災レベル)がきた時に、すぐに倒壊をせずに外へ逃げる時間を確保することができるという最低限レベルの基準です。
ちなみに、耐震等級2は等級1の1.25倍、耐震等級3は等級1の1.5倍の強度があると定義されているようです。
当然等級を上げていくほど金額はかかるため、予算と安全をどのバランスで取るのかが大切になります。
耐震改修工事をするメリットは?
耐震改修工事をすると、地震に対する強度が高まり安心安全に生活を送ることができます。
中古住宅を買って、耐震工事をせずに住む人もたくさんいますが、長く住む住居なので安心と安全は大切なポイントです。
そして、多くの自治体で耐震改修工事をすると補助金が出ます。
ちなみに、今回は補助金が出る耐震改修工事には色々な条件があります。
今回は次のような条件に当てはまる場合に補助金が出るとのことでした。

耐震診断と耐震改修工事を合わせて最大96万円の補助金が出るなんて、かなりお得な気がします。
耐震改修工事をすることで安心、安全な住まいに新築よりも安い値段で住める可能性があるのが、1番のメリットと言えそうです。
ただし、購入する中古住宅の状況によっては、耐震改修をする方が新築よりも高くなってしまう可能性もあります。
良い物件を購入するために、しっかりと見極めをする必要がありそうです。
耐震診断
耐震工事をする上で、現状の耐震強度を調査する必要があります。
現地調査をお願いして、現在の耐震強度を評価してもらいます。
その時の様子はこちら↓↓↓

今回の物件は昭和53年に建てられた物件なので、その時点でおそらく耐震性能は総合評点1.0を満たしていないだろうとのことでした。
ちなみに条件には昭和56年(1981年)5月31日以前に建築された専用住宅(二世帯住宅を含む)と書いてあります。
これは、この日以前の建物は旧耐震基準で建築確認を受けているのに対し、昭和56年(1981年)6月1日以降の建物は新耐震基準で建築確認を受けているからとのことです。
耐震診断は、地盤や基礎、壁や筋交などによって総合的に判断をされます。
ちなみに今回の調査の結果、我が家の評点はなんと・・・
X方向が0.18、Y方向が0.26とのこと。
これが、どれくらい弱いのかはわかりませんが、とりあえず耐震改修工事で総合評点1.0以上を目指していきます。
耐震計画
今回の計画ではいくつかの項目に工事が分かれていました。
・基礎をやり直す工事
・柱などに金物を取り付ける工事
・筋交を入れる工事
・壁に構造用の合板を貼り付ける工事
・ガーディアンウォールという耐震補強の工事
これらを組み合わせて評点を1.0以上にしていきます。
ちなみに、ガーディアンウォールについてはコチラ↓↓↓
なるべく予算をかけずに、強度を上げる方法を考えてくれました。
実際の工事については別の記事をご覧ください。
耐震診断と耐震改修の流れについて
耐震診断と耐震改修工事は、自治体によって補助金が出ることがあります。
ネットで検索をしてみるとホームページに載っているはずです。

私たちが住む自治体も、こんな感じの資料が出ています。
耐震診断は上限6万円、耐震改修は上限90万円と書いてありますがそれぞれかかった費用の1/2までと書かれています。
ちなみに開始時期も記載されていて、今回は5月〜受付開始となっていていました。
これは自治体で年度ごとに予算を設定しているためで、4月〜3月の間で予算がなくなったら終了するという流れが多そうです。
そして、自治体の予算ということで受付から実際に補助金が出るまでの流れもかなり細かくなっています。
事前相談をするために市役所へ行く
画像にもある通り、対象となる建築物として『事前相談が終わっているもの』と書いてあります。
耐震診断、耐震改修共に事前相談をしたのですが、この事前相談というのは初めは個人で申請をしてくださいとのことでした。
ちなみに、事前相談をする前に工事契約及び着工をしてはいけないというルールがあるので注意が必要です。
とりあえず、電話をして一度説明を聞きに市役所に行ってきました。
事前相談をすると、必要な書類を教えてくれます。
申請書類や、耐震診断の見積もり書、耐震計画の図面など、流石に設計事務所にお願いしなければ手に入らないものもありました。
今回は知り合いの建設会社にお願いをしたのですが、設計事務所の登録もしてあるとのことで、耐震診断と耐震改修工事を一緒にやってくれることになりました。
書類や手続きを考えても、耐震診断と耐震改修工事は、流石にセルフリノベーションでは出来ないなと実感しました。
とりあえず、自分たちで事前相談をして、その後に書類を揃えて受理されると、許可書類が発行されます。

この書類を受け取ると、耐震診断を始めることができます。
耐震診断から、耐震改修工事の流れ
耐震診断とは何か?というと・・・ここに書いてありました!
今回は知り合いの建設会社に耐震診断をお願いしています。
工事見積もりは約16万円
これが高いのか安いのかは分かりませんが、丁寧な調査と資料作成をしてくれたので良かったです。
ちなみに耐震診断の補助金は、上限6万円かつ、かかった費用の1/2までと書かれていたので、16万円に対して6万円は補助が出るため実質10万円ということになりますね。
耐震診断の書類を受った後は、耐震診断の結果を使って耐震改修工事を行なっていきます。
ここでもやはり事前相談が必要で、今度は設計士、工事業者、そして施主の3名で市役所へ向かいます。
耐震改修工事も、やはり審査が下りてからでないと工事契約や着工をしてはいけないというルールがありました。
また、今後写真や書類などを用意をしたり、着工予定が迫っていたりしたので、ここからは完全に設計士にお任せして進めていきました。
セルフリノベーションと、耐震改修工事は一緒に行うのは難しなと、改めて実感しました。
9月6日現在、耐震工事継続中!!
次回工事の様子をお伝えします!
基礎工事
建物の構造の中で最も大切な部分であり、普段はあまり見ることができないのが基礎の部分です。
既存の基礎に追加して、新たに壁を作るところにも基礎を作ります。
昔の基礎は鉄筋が入っていないことが多いようで、ヒビが入ってる部分もありました。
いくら建物が強くても、建物が乗っている基礎がしっかりしていなければ、地震には耐えれません。
構造計算をしたうえで、必要な部分に基礎を作りしっかりと補強をしていきます。
基礎工事の様子はこちら。

鉄筋で基礎の骨組みをつくり、型枠というコンクリートを流す枠で形を作っていきます。

職人さんがコンクリートを流し込みながら、綺麗に仕上げていきます。
コンクリートは、ミキサー車が運んできたものをポンプ車というコンクリートを流し込む専用の車で家の中まで運びます。
黒いホースのようなものがコンクリートを送る部分です。

左官の作業も、いつかやってみたいな!と思いながらじっくりと観察をしました。
土間の部分は、湿気を防ぐ防湿の効果もあるようです。
また、基礎から飛び出ている金物は、ホールダウン金物といって柱を補強する役割があります。

今回は業者にお願いをしたのですが、流石にセルフリノベーションの基礎工事をこのレベルでやるのは無理だな〜と実感をしました。
木工事
基礎が完成したら大工さんが耐震の補強をしていきます。

柱を抜いたところには大きな梁と呼ばれる材料で補強をします。
柱を無くしても家が崩れないように補強をするのは、大工さんの高い技術が必要です。
流石にセルフリノベーションでは無理ですね。笑
耐震補強の種類はいくつかありますが、まずは筋交(すじかい)といって木材を斜めに取り付けて補強をする方法があります。

既存の建物にも、筋交がしっかりとついていましたが、計算をし直して追加で補強をしてきます。

壁の量を減らしているため、筋交をXの形にして強度を高めている部分があります。

この筋交は、壁で塞がずそのまま仕上げとして残していきます。耐震強度を高めながらデザインとしても使っていけるのは嬉しいですね。
後ろに見える壁は、筋交の上に合板を貼ってさらに強度を高めています。
筋交と合板、さらにホールダウンの金物など、さまざまな方法で耐震補強をしていきます。
耐震装置
今回の工事では、耐震の評点がなかなか基準まで上がらなかったので、2階を部分的に耐震装置を使って補強しています。
使った商品はこちら↓↓↓

ガーディアンウォールと言って、床や天井を壊さずに補強をすることができる商品です。
既存の柱と柱の間に金物やパネルを使って補強するため、施工も手軽で予算も抑えれます。

2階を6箇所補強して、耐震補強は完了となります。

耐震補強工事をしながら、さらに木工事は進んでいきます。


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